9月1日は防災の日。
関東大震災の日にちなんで制定され、台風の襲来も多いこの季節に、広く国民が災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備することとして毎年防災訓練などが行われています。
災害と一言に言っても、地震、津波、洪水や土砂災害など色々ありますよね。
例えば首都直下型地震の場合だと、今後30年の間に70%の確率で起きると言われていますし、災害が起きるリスクというのは常日頃から考えて準備していなければなりません。
みなさんの中でも「防災グッズは一通り持っていていつでも持ち出せるようにしているよ。」という方もいらっしゃると思います。
今回は防災の日をきっかけにスマートフォンでできる防災について書いていきたいと思います。
情報という名の防災
ただその一方で、避難場所や警戒区域などの「情報」はその場その場の状況で、刻一刻と変化します。
大規模な災害時に、家にいた方が良いのか、避難した方が良いのか、停電してテレビやラジオからの情報を得ることができなくなってしまう状況も想定しなければいけません。
そういう場合にお手持ちのスマートフォンが使えると、とても便利です。今はスマートフォンで様々な災害情報や避難情報を調べることができるんですね。
市区町村や都道府県でも、シニアの方のスマートフォン活用をもっと進めたい理由として、以前、台風があったときに、シニアの方に避難情報が行き渡らなかったため、スマートフォンの普及を急いでいるという話がありました。
つまり災害時に正しい情報を手に入れることは命を守ることに繋がるのです。
スマートフォンの「防災アプリ」
まず、「防災アプリ」とは、地震・津波・噴火・特別警報の速報や洪水や土砂災害といった防災気象情報を、利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信するスマートフォン用サービスです。
あまり聞き慣れないサービスかもしれませんが実はたくさんの防災アプリが世の中には存在していて、その中から自分に適したアプリを選び出す必要があります。
そこでまず、防災アプリの選び方のポイントを3つご紹介します。
①情報の信頼性が高いこと
そのため、サービスの中に出てくる情報が信頼できるか否かは最重要ポイントです。
国や政府が発信しているもの、気象庁などが発表した情報であれば信頼性は高いと言えるでしょう。
一方で、個人個人が発する情報や伝聞はスピードにおいては大きな組織である国や省庁の情報源をしのぐ場合もありますが、信頼できる情報かどうかは自分自身で判断しなければいけないので注意が必要です。
②防災に必要な情報が豊富であること
しかし、実際に被災したときには思ってみない様々な情報が必要になる可能性があります。
また、地震と津波・火災など複合的に災害が押し寄せることもあります。このため、できる限り豊富な機能をもった防災アプリのほうが良いでしょう。
例えば災害時に避難場所を教えてくれ、さらにナビゲートしてくれるシステムや、大切な人の安否を知らせてくれる機能などがついているものがいいですね。
さらに、いざという時にそれらの機能が使えるように、普段からどんな機能が使えるのかを実際に操作しておくとさらに良いですね。
③直感的に操作できること
なるべく直感的に使えて操作がしやすい防災アプリを選びましょう。
ボタンなどが見やすく、非常時でもわかりやすく操作ができるものを選びます。
避難場所や病院を調べるときには地図が見やすく位置が確実に把握できるほうが良いですし、応急手当の方法などを知るには文字だけでなくイラストがあったほうがわかりやすいですね。
さらに、使おうと思ったときに画面が固まってしまわないものを選びましょう。心配であれば、2つ以上の似たようなアプリをあらかじめダウンロードしておくことで解消されます。
おすすめ「防災アプリ」
ぜひスマートフォンにダウンロードして実際に使ってみていただき、どんなことができるのか、どこに知りたい情報があるのかなどを確認することでもしもの備えになると思います。
これ以外にもたくさんの防災アプリがありますので家族や友人と相談しながら災害に備えていただけたらと思います。
Yahoo!防災速報
ダウンロード数2,000万を超えるヤフーの「防災速報」は、地震・豪雨・津波などの災害情報をプッシュ通知するアプリです。現在地のほかに自宅や職場など国内3地点が設定でき、離れて暮らす家族の状況把握や、移動中・旅行中の災害対策としても便利です。
自分専用の避難場所が登録できたり、ハザードマップを確認できたり、防災用品の備えなどが掲載された、防災手帳も見逃せません。
情報を早く受け取りたい人や、出張・旅行が多い人は要チェックです。
また、最近多いゲリラ豪雨対策として雨雲レーダーの通知を受け取るなど普段にも使うことができます。
東京都防災アプリ
自分だけの避難ルートを作成できるマイルート機能付き防災マップ・備蓄品の賞味期限入力ができる備えチェックリストといったお役立ち情報に加えて、クイズやシミュレーションゲームで楽しく防災知識が学べる機能もあるのでご家族で防災の知識について確認しあうのもいいかもしれません。
また、家族や友人に位置情報を送れる緊急ブザーや、多言語対応の会話集ヘルプカードも便利です。
東京都に住んでいる人にはもちろん、楽しく防災を学びたい人なら、試してみる価値ありですよ。
防災リュックに入れておきたい持ち歩き用バッテリー
そこで防災リュックにぜひ入れていただきたいのがポータブルバッテリー、つまり持ち歩ける充電器です。
大規模災害が起きると、停電や断水などが発生し、エネルギーや生活に必要なライフラインが停止してしまいます。仮に首都直下型大地震が起きたとすると、ライフライン復旧の目標日数は、電気が6日、上水道が30日、ガスが55日とされています。
スマートフォンは家族と連絡をとったり、避難情報を教えてくれる大切なものですので、電源が切れてしまわないよう、6日間程度充電できるバッテリーを持っておくと安心です。
選び方
お勧めなのはコンセントがついていて他の電子機器の充電にも使える大容量のもの。
3~5万円でビックカメラなどの家電量販店に売っていますので、気になる方は一度行ってみるといいかもしれません。
また、日光で発電するタイプのバッテリーや、手でぐるぐるハンドルを回して蓄電するタイプもお勧めです。
災害時にラジオも一つの情報入手手段となりますのでラジオ一体型、電気がなくても自然の力や手動で充電できるもので、自分の好みや必要に応じた容量を探してみてください。
まとめ
普段当たり前にできていたことができなくなってしまう災害時。
どんなことでも調べられる世の中で情報はとても大切な意味を持ってきます。平常時からの備えで非常時を乗り切れるよう、防災アプリのダウンロードをお勧めします。
この記事を読んで、周りの方も一緒に防災について今一度見直していただけたら幸いです。