まず最初の注意点は「パスワードを登録する場合、簡単に推測されてしまうものはさける」ということです。
これは何かのサービスを使いたいなと思って「会員登録」をする際に気を付けてほしい事です。
パスワードを設定してくださいという時に、忘れないように、覚えやすいようにと、自分の生年月日や名前をいれたり、「１１１１」といった単純な数字の羅列を入れたりするのはお勧めできません。
簡単に推測できるパスワードというのは自分が覚えやすい一方で、悪意のある第三者にとっても簡単に解読できてしまう大変リスクの高いものです。
パスワードを設定する際は同じ誕生日でもお子様の誕生日や、結婚記念日など別の日にちを設定するようにしてください。

2つ目の注意点は「同じパスワードを使いまわさない」です。
実はパスワードというのは、本人がいくら気を付けても企業側から漏洩してしまう場合があります。
実際に、情報社会の世の中になり個人情報漏えい事件や事故は「ほぼ毎日」といっていいほど発生しています…。
流出元は、個人や中小の業者から、公的機関、有名なIT企業まで多種多様です。超大手IT企業が厳重に気をつけていても流出が起きてしまいますので、IDやパスワードは流出してしまうものというのが正しい認識なのかも知れません。
もし流出したパスワードが銀行のキャッシュカードに使っているパスワードだったとしたら…悪用される恐れがあることは想像できると思います。
実際に先ほどお話ししたNTTドコモでの不正ログイン事件も、まさにそういったパスワードを使いまわしをしていたユーザーが標的となってしまった犯罪事件でした。

このようのパスワードの使いまわしはリスクが高いので、理想を言えば全て別のパスワードにすることが望ましいです。
とはいえ、全てを違うパスワードにしてそれぞれ覚えておくことはなかなか難しいと思いますので、これからお伝えする2つのことだけはぜひ守ってもらいたいと思います。

まず「銀行カードやクレジットカードのパスワードは絶対に使いまわさない」ことです。
もし流出したときに、銀行口座やクレジットカードが狙われてしまうと高額な被害になる場合がありますので、絶対に同じパスワードは使わないようにしてください。

次に「『googleアカウント』や『appleID』のような、スマートフォン自体のパスワード、そして『au ID』『dアカウント』といったキャリアのパスワードを使いまわさない。」ということです。
これも流出時に被害が大きくなる可能性があるので、同じパスワードは使わないようにしましょう。
その際、パスワードを忘れてしまったということがないようにどこかにメモをしておくことをお勧めします。

この2つのことを守っていただければ、もしパスワードが流出したとしても、重大な被害にあう可能性はぐっと少なくなりますので今一度自身のパスワードを確認してみてください。

次に３つめにお勧めしたいこと、それは「スマホの「生体認証」や「多段階認証」機能は積極的に使おう」です。

スマートフォンには、指紋や顔を認証して本人かどうかを確認する「生体認証」という機能や、ＩＤ、パスワードを入力した後に再度ワンタイムパスワードという1度きりのパスワードの認証を求める「多段階認証」という機能が備わっています。
本人以外には認証が通らないとても強固なセキュリティ機能ですので、もし何かのサービスの会員登録時に、「生体認証を行いますか？」「多段階認証を行いますか？」と質問された場合は積極的に「はい」を選んでください。

生体認証については、スマートフォンで認証登録する必要がありますので、まだしていない場合は、設定画面から登録してみてください。指紋をタッチボタンに押し付けたり、顔をカメラで写したり、操作の指示がありますのでその通りにすれば簡単に登録することが出来ますし、難しいと思ったときは、キャリアのショップにいって、教えてもらいながらやるのもおすすめです。

多段階認証にはSMS、電話番号でのメッセージのやり取りが多く使われます。1度きりのパスワードなので制限時間が設けられていることも多いですが焦らずにメッセージを確認して認証してみましょう。

前半でパスワードの重要性についてお話ししましたが、いろんなサービスのパスワードをいちいち覚えておくのって大変ですよね。また、推測しにくいパスワードにすればするほど、どんなパスワードだったか分からないということになってしまいます。そういう時便利なのが、パスワードを一括管理してくれるアプリなんです。このアプリ内では色んなパスワードを保存して覚えておいてくれたり、複雑なパスワードを自動生成してくれたり、
またクレジットカードや住所などの情報を入力しておくと、ネットでの買い物時に自動入力してくれるという機能を使うことが出来ます。

このように便利なパスワード管理アプリの中で今日ご紹介するのが「キーパー」というアプリで、アメリカのテクノロジー企業コールポッド社が提供しているサービスになります。
このアプリの特徴として無料で使える機能が多いというのがあります。パスワード管理アプリってあまり使っている人が多くない理由の一つとして有料のアプリが多いんですね。その点、このキーパーは無料で使えて、しかもシンプルで使いやすいというのが特徴です。
使い方は簡単で、アプリストアからまず「キーパー」を探してダウンロードして、アプリを開きます。
そうすると、初期設定としてメールアドレスとパスワードを求められますので、入力してください。そうすると認証メールが送られてきますので、認証するとアプリの中に入れます。アプリの中に入ると、パスワードやIDを登録する画面に誘導されますのでアプリの指示に従って入力していくと、簡単にいろんなサイトのパスワードやＩＤを登録することが出来ます。
パスワードが分からなくなったときは、このアプリの中にはいって確認することができます。その他に複雑なパスワードを自動生成してくれたり、クレジットカードなどの情報を必要な時に自動で入力してくれる機能などもとても便利ですのでついでに登録しておくことをおすすめします。

情報が溢れる世の中になり、偽サイトや詐欺広告、迷惑メールなど、インターネット上にはさまざまなウイルス感染のリスクが存在しています。
年々手口も巧妙化しているため、ウイルスに気づかないケースや、不注意でアクセスしてしまい感染するケースもあります。
そんな心配を軽減させるため、セキュリティアプリを使えば危険なサイトやアプリを事前に認知できるため、感染リスクの軽減に役立ちます。

沢山の有料版サービスがありますが、その中でも無料で便利に使えるものを今日はandroid携帯用とiphone用それぞれ一つずつご紹介したいと思います。

【android編】
まずandroid携帯をお使いの方にお勧めなのが「LINEアンチウイルス」です。
これは名前の通りあの「LINE」が提供している「セキュリティアプリ」です。
危険なアプリをインストールしていないか、アプリに不正なアクセスが無いかなどを常時監視してくれ、セキュリティを高めてくれる機能が充実しています。
面倒な設定もなく完全無料でお使いいただけますので、androidをお持ちの方はぜひインストールされることをおすすめします。
このアプリはとても使いやすくまたいつも使っているLINEが提供しているサービスなので皆さんに使ってみて頂きたいのですが、残念なことに今のところiPhoneをお使いの方にはサービスが提供されていないのです。

それではiPhoneの方はどんなサービスをダウンロードしたらいいのでしょうか？

【iPhone編】
そこでiPhoneをお持ちの方におすすめなのが「アバストモバイルセキュリティ」というセキュリティサービスです。
こちらは世界で４億３千万人が使っているセキュリティアプリで、無料でお使いいただけます。
使い方は簡単。アプリをインストールして、開くと「１４日間のトライアルを開始」というボタンが表示されますが、それは有料版への誘導なので、無視します。
その下の「後で」というボタンを押します。そうすると画面が変わってホーム画面に飛びます。そうすると「●●を許可しますか？」という画面が出てきますので「許可」を押していただきますと、使えるようになります。
最初はおそらくウェブの保護というところが「保護されていません」と警告表示されていると思いますので、「解決する」というボタンをおしていただき、ウェブの保護をしてください。

このようにスマホのセキュリティ問題を指摘してくれる他にも、無料で使える機能があります。例えば悪意のあるファイル、アプリ（サービス）から保護してくれたり、フィッシング詐欺など悪意のあるサイトから保護してくれるのでiPhoneをお使いの方は一度こちらのサービスをダウンロードしてみることをおすすめします。